皆様、温かい日差しの中、いかがお過ごしでしょうか。名古屋に住んでおります芝原大樹と申します。🏨🌙 かつて15年もの長きにわたり、ホテルでお客様をお迎えする仕事に従事してまいりましたが、3年前、思いがけないコロナ禍によって職を失うこととなりました。そこから在宅ワークという新しい世界に飛び込み、今はPCオペレーターやデータ入力の仕事を中心に、月に約35万円ほどの収入をいただきながら、日々を懸命に生きております。
ホテルマンとしての私の喜びは、目の前のお客様に最高の「おもてなし」を提供することでした。その想いは、この場所でも変わりません。私の在宅での経験が、特に在宅で副業を始めたばかりの主婦の皆様にとって、少しでもお役に立てればと願うばかりです。今回は、税金で無用な損をなさらないよう、確定申告について、私の経験も踏まえながら、できる限り分かりやすくお話しさせていただければと思います。
「在宅で収入を得るようになったけれど、税金のことなんてさっぱり分からない…」そうお感じになられている方も、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。正直なところ、私も最初は途方に暮れました。しかし、どうぞご安心ください。一つずつ丁寧に紐解いていけば、決して手強い相手ではありません。このお話が、皆様の確定申告への大切な第一歩となることを、心から願っております。
在宅で副業を始め、収入を得るようになりますと、残念ながらというべきか、多くの場合で確定申告が必要となってまいります。会社員としてお勤めの方が副業収入を得ていらっしゃるのであれば、年間の副業所得が20万円を超えた時点で確定申告が義務付けられる、と覚えておいてください。また、私のように会社に属さず、専業で在宅ワークをしている場合は、年間所得が48万円(これが基礎控除額というものですね)を超えますと、確定申告の対象となります。このあたりの数字は、皆様の置かれている状況によって細かく変わることがございますので、もしご心配でしたら、お近くの税務署窓口で一度尋ねてみるのが、最も確実な手立てだと私は考えております。
なかには、「申告しなくても、まさかバレることはないだろう」と、つい考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。正直な気持ちは分かります。しかし、税務署は様々な情報源から、皆様の収入状況をしっかりと把握しています。報酬を支払う側には、誰にいくら支払ったかを国に報告する義務がありますから、いずれは税務署の目に触れることになるのです。期限を過ぎてからの申告には、無申告加算税や延滞税といった、本来支払う必要のない税金が余計にかかってしまいます。ですから、最初からきちんと準備を整えておくことが、巡り巡って、皆様ご自身の安心につながるのではないでしょうか。私はそう信じています。
税金で損をしないために、ぜひ「経費」という大切な考え方を覚えておいてください。
確定申告は、ただ税金を支払うためだけの事務的な手続きではございません。私はむしろ、皆様のこれまでの頑張りを正しく評価し、税金の負担を賢く最適化するための、貴重な機会だと考えております。その中心にございますのが、「経費」という考え方なのです。
経費とは、事業活動を行う上で避けられなかった、さまざまな費用のことを指します。例えば、皆様が私と同じようにPCオペレーターやデータ入力のお仕事をされている場合、次のような費用が経費として認められる可能性がございます。
* 通信費:インターネット回線の月額費用や、スマートフォンの通信料など
* 電気代:パソコンを動かしたり、仕事部屋の照明に使ったりする電気代
* 消耗品費:ノートやペン、プリンターのインク、USBメモリ、新しいマウスやキーボードといった、日々の業務に必要な細々としたもの
* 研究費・研修費:スキルアップのための書籍購入費や、オンライン講座の受講料など
* 旅費交通費:仕事に関するセミナーや交流会に参加するための電車賃やバス代
* 家賃:ご自宅の一室を完全に仕事場として使っている場合、その部屋の家賃の一部
* 減価償却費:高額なパソコンやプリンターなど、数年にわたって使うと想定される備品の費用を、少しずつ経費として計上するものです
ここで、私が初めて確定申告に直面した時の、苦い経験をお話しさせてください。3年前、ホテルを辞め、名古屋の自宅でメールオペレーターやデータ入力の仕事を始めたばかりの私は、正直申し上げて、確定申告のことなど、頭の片隅にもございませんでした。初めての確定申告の時期が迫ってきて、いよいよ追い詰められた私は、慌てて色々と調べ始めたのですが、専門用語の羅列にただただ戸惑うばかりだったのです。
最初の年は、手書きで白色申告書を作成し、冷や汗をかきながら最寄りの税務署へ提出いたしました。その際に、私は「経費」というものの、とてつもない重要性を身をもって学んだのです。当時、私は自宅で使っていたパソコンの電気代やインターネット代、仕事で使う筆記用具などを「プライベートなものだから」と決めつけ、ほとんど経費には含めていませんでした。ところが、税務署の窓口で、ご担当の方が親身になって相談に乗ってくださったのですが、その時に「芝原さん、在宅でお仕事されているなら、使用割合に応じて経費に計上できますよ」と教えていただき、私はまさに雷に打たれたような衝撃を受けました。具体的に私の場合は、通信費の約3割、電気代の約2割は仕事で使っていたと説明できましたから、本来であればその分だけ税金を安くできたはずだったのです。あの時の「ああ、なんて勿体ないことをしてしまったんだ…」という後悔は、今でも鮮明に思い出されます。数万円、いや、もしかしたらもっと多くの節税の機会を、無知ゆえにみすみす逃してしまったのですから、正直、情けない気持ちでいっぱいでしたね。
この経験から、私は「二度とこのような損はすまい。きちんと学んで、賢くやろう」と心に誓ったのでございます。
では、実際に確定申告へ向けて、具体的にどのような準備を進めていけば良いのか、私なりのゼロからのステップをご紹介いたしましょう。これまでの苦労を踏まえ、皆様には安心して取り組んでいただけるはずだと信じています。
ステップ1:開業届の提出を検討してみましょう
在宅で副業を始める際、法律上必ずしも開業届を提出しなければならないわけではありません。しかし、これを提出することには、後々大きな恩恵がある、と私は実体験から強く感じています。特に「青色申告」という種類の確定申告を選ぶことができるようになる点が、一番のメリットでしょう。青色申告は、後ほど少し触れますが、白色申告に比べて控除額が格段に大きく、賢く税金を抑えるための大きな節税効果が期待できるのが、この青色申告の大きな魅力なのです。私自身、初年度の失敗を経験してからは、「これはすぐにでもやらなければ」と思い、二度と損はしないと心に誓い、すぐさま開業届を提出し、青色申告へと切り替えました。
開業届は、国税庁のウェブサイトからご自宅でダウンロードできますし、お近くの税務署の窓口でも無料で手に入れることができます。記入自体は至ってシンプルで、屋号(これは任意で、ご自身の事業に名前を付けられるものですね。私の場合「芝原在宅ワークス」としています)や事業内容(データ入力、PCオペレーターなどといった具体的なもの)、そして開業日などの必要事項をご記入いただき、所轄の税務署へ提出するだけでございます。この際、忘れずに「青色申告承認申請書」も同時に提出なさっておいてください。特に提出期限が定められておりまして、開業から2ヶ月以内が目安となりますので、ご注意くださいませ。
ステップ2:帳簿付けの習慣を身につける
「帳簿付け」と聞きますと、なんだか難しそうで敷居が高い、と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。要は「いつ」「何に」「いくら」使ったかを、きちんと記録しておくこと、ただそれだけのことなのです。これこそが、賢い確定申告の第一歩であり、私のような苦労人が一番大事にしていることでもあります。具体的な記録の方法については、また次の機会に詳しくお話しさせていただければと思います。
